りんご高密植栽培

【紹介】りんご高密植栽培の下垂誘引はこれで決定「マルセンカミロープ」

りんご高密植栽培 誘引するヒモ
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質問者
質問者
りんごの高密植栽培で、下垂誘引に使う素材は何がいいのでしょうか❓

 幸生くん
 幸生くん
結論としては「紙ヒモ」です

本記事では、

  • 誘引する素材は何がいいのか
  • 紙ヒモ「マルセンカミロープ」とは何か?
  • 効率的に誘引をする方法とは?

こんな疑問にお答えしていきます。

誘引作業は高密植栽培の重要な作業です。

この誘引をやらないと、

樹勢が乱れ、収量、品質の低下

が起こります。

誘引は重要な作業ですが、なかな大変な作業でもあります。。
だからこそ、よりタイパ、コスパ重視でこなしたいものです。

僕は高密植栽培に関わり
15年になります。
誘引は様々な素材や方法で行いました。
失敗もたくさんしました。

そんな僕が
独断と偏見、
個人的な感想と経験を
ぶち込んだ
「りんごの高密植栽培の誘引」について
深堀していきます。

それではレッツゴー!

枝を誘引するヒモの素材は『紙ヒモ』がベスト⁉️

りんごの高密植栽培の下垂誘引作業で
使う素材は「紙ヒモ」一択です。

その中でも「マルセンカミロープ」が優秀です。

その理由を説明していきますね。

マルセンカミロープとはなにか❓

我が家では、上の写真の
「マルセンカミロープ」という
製品を使って誘引をしています。

『紺屋製紙株式会社』さんという
会社で作っているそうです。

名前の由来は、
百瀬三千太郎(みちたろう)さんの
「千」の字に◯をつけたことが
始まりだそうです。

製品は太さによって

  • 5号 :1.5㍉
  • 10号:2.0㍉
  • 12号:2.3㍉
  • 20号:2.8㍉
  • 25号:3.2㍉

5種類あります。

我が農園では5号を使っています。

値段は一巻き700円程です。

【理由】なぜこの紙ヒモを使っているのか

理由は、

  • 扱いやすい。
  • コストが安い。
  • そのまま自然に返る。

からです。順番に説明をしていきます。

扱いやすい。

古紙100%利用した紙です。

柔らかく、適度なコシがあます。
滑らないので、支柱に結んでも、
ヒモが動くことが少ないです。

野菜の誘引にも使えるので、
細い作業にも適しています。

一度結ぶと解くことができないので注意が必要です。

コストが安い。

一巻きが700円位だったかと、

一巻きあれば、
1,000本以上の枝は余裕で誘引できます。

地元の農協で購入をしています。

そのまま自然に返る。

大体1年くらい経つと、風雨にさらされるので切れてきます。


最終的には地面に落ちて分解されます。

このような理由で、
マルセンカミロープを使っています。

【スッキリ】誘引作業で使う紙ヒモの質問3つに回答。

下記でこの「マルセンカミロープ」に対する

  • 途中で切れたりしないの?
  • 幹や枝に食い込まないか心配です。
  • 紙ヒモの欠点はありますか?


こんな疑問、質問に答えていきます。

【質問】途中で切れたりしないのか❓

紹介したマルセンカミロープは
誘引程度の力なら切れません。
強度があります。

2年目で下の写真のように切れます。

【質問】幹や枝に、食い込まないか心配です。

だいたいのヒモは1年〜2年で切れて落ちます。

食い込むこともありますが、
生育には影響ない範囲かと思います。

下の写真は針金で誘引したものです。
取らずにおくと幹に食い込んでしまいました。

針金は誘引は楽ですが、取り外す手間がかかります。
また回収するのも一苦労なので、あまりオススメしません。

紙ヒモの欠点はありますか❓

ズバリ、水に弱いこと。

雨に濡れると、ヒモのヨリが解けて
使えなくなります。

ただし、一度しばると
雨で濡れても切れることはありません。

この紙ヒモは「湿潤強度」という特徴があります。適度に湿らすと強くなります。

紙ヒモの特徴を理解して誘引作業をしましょう。

【時間短縮】誘引作業を効率化させる方法

紙ヒモ「マルセンカミロープ」を使って
さらに、作業方法を工夫すれば、
大幅な作業時間の短縮につながります。

その工夫とは

  • 最初に長めに切る
  • 複数の枝を誘引する。

です。説明をしていきますね。

最初に長めに切る

この方法は自分の中で画期的でした。

ヒモを長めに切り腰周りにつけて、それを引き抜き誘引をします。


昔はヒモを背中に背負って
ハサミを使い一本ずつ切っていました。
これだと、毎回ハサミを出して切るという動作が入ります。

りんごの高密植栽培は大量の枝を誘引します。


誘引は数と時間との勝負です。

 一つの動作について1秒短縮すると
全体として大きな効率化につながる。

なので、このように最初に
ある程度の長さに切って
利用するようにしました。

縛るとヒモが余りもったいないと思いますが、
速さには変えられません。

僕は、繰り返しの作業は小さな改善をすることで作業効率が上がると学びました。

複数の枝を誘引する。

上の写真のように、
幹に固定したヒモを枝にしばり、
さらに余ったヒモで上の枝まで誘引します。

これをすると縛る動作が一回減ります。
なので時短になります。

本当にこのヒモには感謝しています。

 幸生君
 幸生君
僕にとっては「神のヒモ」です

紙ヒモの結び方【応用編】

こんな方法も。
支柱に結びつけ2本の枝を誘引。
こんな荒技まで、まだまだ応用できます。

マルセンカミロープを使ったことで、
作業効率が倍増。
本当に誘引作業が楽しくできるようになりました。

「マルセンカミロープ」でタイパとコスパが上がる!

【まとめ】まさに紙(神)ヒモに感謝。

僕は、マルセンカミロープのおかげで、
誘引作業が大幅に効率化しました。

誘引作業の効率化を求めている方はぜひ使ってみてくださいね。

場所によって地元の農協に売っていない場合があります。

新生物流㈱名古屋営業所(旧社名:㈱紙愛知)に問い合わせてみてくださいね。
1ケース(20巻入り)を1ケースからの販売になるそうです。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

誘引作業について詳しく知りたい方は下記を参考にしてみてください。

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