りんご高密植栽培

りんご高密植栽培 下垂誘引の方法

りんご高密植栽培 下垂誘引の方法
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

質問者
質問者
りんごの高密植栽培で誘引の方法について調べています。

 幸生君
 幸生君
ハイ、誘引の方法について詳しく解説しますね

本記事では、りんごの高密植栽培について

  • 誘引をすり理由
  • 誘引の方法
  • 誘引する時期
  • 誘引する角度

について説明をしています。

枝を、引っ張りしたへ下げて固定する誘引作業は重要です。りんごの高密植栽培のキモとなります。

誘引がうまくいくと、

樹勢もコントロールでる。
作業がしやすくなる。
収穫量が増える。
品質が上がる。

高密植栽培のメリットが、思う存分に受け取れます。

ただし、上手くいかないと反対の結果になります。

また、誘引は、

量とスピード


の勝負です。より効率的に行いたいところです。

この記事を最後まで読めば、高密植栽培の誘引作業が楽しくワクワクな気分でできます。

僕の独断と偏見、個人的な感想と経験をぶち込んで、「高密植栽培の誘引」について一緒に考えてみましょう!

【理由】りんごの枝の誘引はなぜ必要なの❓

りんごの下垂誘引 縛り方。

りんごの密植栽培における誘引とは正確には下垂誘引と言います。
枝を下に引っ張ることです。

この誘引作業は

  • 花芽がつきやすくなる。
  • 樹勢をコントロールできる。
  • 剪定の時間が短縮される。

こんな理由で行われます。解説しますね。

花芽がつきやすくなる。

りんごの枝は

上げると枝になる。

下げると花芽がつく(実になる)

特性があります。

なので、誘引して枝を下げると、花芽がつき収穫量が増えます。

樹勢をコントロールできる。

りんごの高密植栽培は、誘引することで木の強さをコントロールできます。

特に、ふじは樹勢が強くなりやすいので、側枝が上に伸びます。

なので強く下垂誘引させることで、木を落ち着かせ、花芽を増やし、安定した収穫量を得ることが可能です。

さらに、高密植栽培は株間50センチ〜80センチ位で植え付けが行われます。

枝が上や横にはると、隣の木と重なってしまい、日陰が多くなり、品質や収量が低下します。何より、手が入るスペースがへり、作業がしにくくなります。

よって、下垂誘引で木の強さ、横幅をコントロールしていきましょう。

品種によって誘引の強さを調整してみいよう!

剪定の時間が短縮される。

枝が太らないので、剪定作業が楽になります。

全く要らないわけではありませんが、下の写真のような、大きなリンゴの木を切ることに比べれば、高密植栽培の剪定は無いに等しいです。

・丸葉のふじ 

りんごの木 丸葉 田舎の風景

剪定に時間がかかります。さらに枝を片付けるのが重労働です。

 幸生君
 幸生君
誘引の大切さをわかってもらえましたか

誘引する時期はいつ❓【隙をみて】

結論から言えば、

暇があればいつでもOK

だと考えています。

時期はそれほど気にせず、他の作業との兼ね合いをみて行なっていくといいかと。

季節によって誘引作業の難易度が変わります。

誘引作業は
いつ行っても大丈夫だと考えますが、
季節により作業のやりやすさが変わります。

参考までに僕のイメージをお伝えすると

  • 春:◎
  • 夏:△
  • 秋:◎
  • 冬:◯

このような感じになります。

詳しく未定行くと

春は、適度に枝がしなって1番誘引がしやすいシーズンかと思います。

夏は、葉っぱが生い茂っていてやりずらいのと、誘引後に伸びるので枝が反り上がってしまいます。また暑いので肉体的に辛いです。

秋はりんごの実がついているとやりにくいですが、枝自体の扱いは簡単です。収穫と重なるので調整が必要かと。

冬は、品種にもよりますが枝が固く折れます。ふじは枝がしなるので折れにくですが、名月、シナノリップ、夏あかりなどは幹からよく折れました。葉っぱがないで枝を確認しやすい点は良。

季節や他の作業と、調整して行っていきましょ。

【参考】高密植栽培を教えてくれた先人曰く


平成20年頃の話でしょうか、高密植栽培がまだ普及していなかった頃、僕たちに高密植栽培を教えてくれた、先人の方は、

新梢の成長が止まった頃から七夕(7月7日)頃まで終わらすといいよ。

と教えてくれました。僕の思い出です。

結果、隙な時にやることになります。

誘引は、その後の生育や収穫量に直結する重要な作業です。

なので、時期にこだわるよりは、やれる時にしっかりとやる方がいいかと考えています。

誘引作業は、できる時にやるのが吉かと!

【厳守】下垂誘引の角度はどうすればいいのか❓

原則は水平以下です。

品種によって調整する必要があると考えています。

  • ふじ:ほぼ真下に引く
  • 名月:下に45度位
  • ゴールド:水平よりややした。

あくまでも目安です。

角度を品種によって変える理由は、樹勢の強さです。

強く誘引をすると、年数が経過すると急激に木が弱ります。特に新梢の伸びが急激に衰えます。そうなると、着果量が減り、小玉になる可能性があります。

水平以下は厳守して、あとは品種によって誘引する強度を調整するのがいいかと思います。

【まとめ】高密植栽培の誘引作業について

いかがでしたか。

高密植栽培の誘引について僕の経験を踏まえ書きました。

誘引作業は植え付けてから3年が勝負です。

しっかりと誘引できていれば、木が落ち着き誘引収量が増えて誘引の頻度が減ってきます。

3年が過ぎれば、あとは収穫モードに突入します。

ずっと毎年、同じように誘引作業は必要ありませんからご安心を。

最後まで読んでくれてありがとうございました。またね。バイバイ。

より効率的に短時間で誘引作業をしてみたい、どんな素材がいいのか分からない、という方に下記の記事で詳しく解説しています。よかったらチェックしてみてくださいね。

りんご高密植栽培 誘引するヒモ
【紹介】りんご高密植栽培の下垂誘引はこれで決定「マルセンカミロープ」 本記事では、 誘引する素材は何がいいのか 紙ヒモ「マルセンカミロープ」とは何か? 効率的...

その他にもこんなに記事も書いてます。参考にしてみてください。

りんごの木 高密植栽培
りんごの高密植栽培 8年目の木を植え替えるときのコツ【深さに気をつけよう】 今年に入り、我が家のりんご園では8年目の木を植え替えています。理由は、株間50センチに植えた超高密植の状態の場所を解消...

りんごの高密植栽培のまとめページ アイキャッチ
りんごの高密植栽培の情報をまとめました。【悩んだ時の参考にどうぞ】 僕も日々りんごの高密植栽培のことやりんごの情報に触れる機会があります。 たくさんのページを見てきました。 簡単です...

下記の書籍もオススメです。